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| 図 1.1 ランベルト-ベール則 |
1.1 ランベルト-ベール則
,
(1.1a)
,
(1.1b)
,
: 吸光係数 [次元: 濃度-1
長さ-1]
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| 図 1.2 吸光断面積の古典的意味 |
[吸光係数]
(底10): M-1
cm-1 (= dm3 mol-1 cm-1)
(底 e): (molecules
cm-3)-1 cm-1
= cm2 [molecule-1] 〜分子1個の影の面積
問題 1.1 あるカルボニル化合物 (推定吸光係数= 5〜20 dm3 mol-1 cm-1) の UV 吸収スペクトルを測定したい。測定セルの光路長は 1 cm であり、 分光光度計の雑音などから透過率 90% 以上や 5% 以下の吸収は 精度よく測定できない。測定試料はどの程度の濃度に調整すればよいか?
1.2 波長領域と分子運動
[地球温暖化] 加熱=太陽光 (可視: peak〜500 nm)
冷却=地球放射 (赤外: peak〜10
m)
大気は可視光に透明、赤外に分子吸収
温室効果気体[波長領域]
| 紫外 | 10〜380 nm | 電子遷移 |
| 可視 | 380〜780 nm | 〃 |
| 赤外 | 780 nm〜300 m |
振動遷移〜回転遷移 |
| マイクロ波 | 300 m〜1 m |
回転遷移 |
[Ne]3s03p1
m)
0 の遷移
OH ラジカル生成源・オキシダント注) GWP (Global Warming Potential / 温室効果ポテンシャル) は分子の赤外吸収によって主に決まるが、 放出された分子の大気中寿命にも依存する。
[波長-周波数/波数/エネルギー]
| 記号 | 単位 | |
| 波長 | ![]() | nm,
m (断らない限り真空中) |
| 周波数 | ![]() | s-1, Hz |
| 波数 | ![]() |
cm-1 |
| エネルギー | ,
h![]() | J (= J photon-1, or J molecule-1), kJ mol-1, cm-1 |
c0 : 真空中の光速 = 299792458 m s-1, NA : アボガドロ数 = 6.02213671023 mol-1
,
,

(1粒子あたり)
(1モルあたり)
問題 1.2 35Cl2 を 330 nm で光分解した。分解直後の Cl 原子の飛行速度を求めよ。Cl-Cl 結合エネルギーは 242.6 kJ mol-1である。
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| 図 1.3 ラマン散乱 |
1.4 ラマン散乱
I
と同じ周波数)
ij
だけシフト)
scatter |
= I (レーリー散乱) |
= I -
ij (ラマン散乱,
ストークス光) | |
= I +
ij (ラマン散乱,
反ストークス光) |
ラマン散乱:分極率による[分極率]
(1.2)