2つの反応、
図 1. もりうち機構 |
[問題 1-1(a )] イオン結合性ポテンシャルと共有結合性ポテンシャルの 交差点における距離 rc の式を書け。 また、IP(Na) = 5.14 eV, EA(Cl) = 3.61 eV, EA(Cl2) = 2.54 eV を用いて、反応 (1) および (2) の場合の rc の値を求めよ。 *(注) "eV" (エレクトロンボルト/電子ボルト) は電子1個を 1 V の電位差に逆らって移動するのに必要なエネルギーである (V = J C-1 である)。 |
(1) の反応の速度は、 Na と Cl が距離 rc 以下に近づくような衝突が起こる頻度である。 今、 Na と Cl の相対並進運動を考えると、 反応性の衝突が起こる頻度 (反応速度) は、反応断面積、
[問題 1-1(b )] (7) 式の反応速度定数を、rc , , T から評価する式を書け。 また (1), (2) の反応の、 反応断面積 [単位 : 2]、 298 K における反応速度定数 [単位 : cm3 molecule-1 s-1 (cm3 s-1)] を計算せよ。 原子の質量は、 m (Na) = 23.0 amu, m (Cl) = 35.0 amu である。 (2) の反応速度定数の実測値 (298 K)、 6.7 10-10 cm3 s-1 と計算値を比較せよ。 *(注) 'amu' (atomic mass unit / 原子質量単位) は 12C の原子核の質量の 1/12 と定義される。アボガドロ数 NA は、 1モルの 12C の質量が正確に 12 g となるように定義されている。 |