コマンドプロンプト基礎
三好 明

コマンドプロンプト基礎

  ここには Windows のコマンドプロンプトの基礎知識に関して 簡単にまとめてあります.  コマンドプロンプトの学習を意図したものではありませんので, 必要に応じて web 上の解説などを参照して下さい.
  コマンドプロンプトは Windows の前身のテキストベースの OS である MS-DOS を拡張したものです.  古いプログラムや, 数値計算プログラムなどテキスト入出力を基本とするプログラムを 実行するために使用されます.  このため, ここで解説する内容の多くは MS-DOS と共通です.

コマンドプロンプトの開き方

開いているフォルダをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトを起動する

基礎概念

ディレクトリ

Windows の 「フォルダ」 に相当します.  現在操作中のディレクトリを 「カレントディレクトリ」 と呼び, 場所を指定しないファイル名などは, カレントディレクトリにあるものと解釈されます.

パス

実行ファイルはカレントディレクトリもしくは 「パス」 で指定されたディレクトリ内になければ, 実行できません.  数値計算を異なるディレクトリで実行できるようにするためには, (実行ファイルを複数コピーしてもよいですが) パスを設定しておくのが 賢明です.  コンピュータ上で常に有効となるパスは, [マイコンピュータ] の [プロパティ] の [詳細設定] タブにある [環境変数] から設定できます.

ファイルとディレクトリの操作

主なファイルとディレクトリの操作コマンドを以下にまとめておきます.  詳細は help コマンドなどで確認し, よく理解した上で使用して下さい.

コマンド

dir ファイル・ディレクトリの表示
copy ファイル・ディレクトリのコピー
move ファイル・ディレクトリの移動
ren ファイル名の変更
del ファイル(ディレクトリ)の削除
mkdir ディレクトリの作成
rmdir ディレクトリの削除
cd カレントディレクトリの変更

ワイルドカード

*, ? は, 上記のコマンドで, ファイル名の複数指定のために使われます.  十分理解した上で使用して下さい.