Chemkin-II コンパイル
三好 明

Chemkin-II minimal パッケージのコンパイル

  この文書では Chemkin-II minimal パッケージ のコンパイル方法を解説しています.
* Windows 上でバイナリを利用して実行するだけの場合は, コンパイルは不要です.

コンパイル

ソースファイルの解凍

  • ダウンロードした CKmSrc.zip を適当な場所で zip 解凍ツールを用いて解凍すると、サブディレクトリ CKmSrc 内に、以下のファイルが生成します。
    • ソースファイル
      *.f *.h
    • サンプル入力ファイル
      *.inp *.dat
    • make ファイル
      *.make

make ファイルの選択とメモリーモデルの選択

  • 以下の make ファイルが用意されています.
    makeGnu.makeGNU コンパイラ (UNIX 互換環境用)
    makeIntelLinux.makeIntel コンパイラ (Linux 環境用)
    makeIntelLinux64em.makeIntel コンパイラ (64 bit Linux 環境用)
    makeIntelWin.makeIntel コンパイラ (Windows 環境用)
  • UNIX 互換環境 (Cygwin や MinGW+MSYS を含む) では  make  を, Windows 純正環境では  nmake  を使用して設定・コンパイル・インストールを行います.   ここで "(n)make" は "make" または "nmake" です.
    $ (n)make -f make_file_name target
  • デフォルトのメモリーモデルは  large  です.   2GB を超えるメモリーを必要とする場合は  large64em  に設定して下さい.
    $ (n)make -f make_file_name setlarge64em

コンパイル

  • 上で選択した make ファイルを使用して target なしで (n)make を実行します.
    $ (n)make -f make_file_name
  • 正常にコンパイルが終了したら, 一時ファイルを make ファイルの clean ターゲットを実行して消去します.
    $ (n)make -f make_file_name clean

インストール

  • make ファイルの install ターゲットを実行すると所定の場所 (デフォルトは親ディレクトリ) に実行ファイルを移動します.
    $ (n)make -f make_file_name install
    実行ファイルをインストールする場所を変更したいときは .make ファイルの INSTDIR を書き換えて下さい.