燃焼反応モデル
三好 明

燃焼反応モデル

  ここでは, 自動生成された燃焼詳細反応モデルをベースに 構築・改良された燃焼反応モデルなどを, Chemkin 形式で公開しています.

KUCRS

  KUCRS は以下で配布しています.
KUCRS の配布ページ

冷媒 HFO1234yf 燃焼反応機構

  Needham と Westmoreland [Combust. Flame 184:176-185 (2017)] の反応機構を基に改良した HFO1234yf の燃焼反応機構.
YFnwr200124a.zip

SIP 革新燃焼 - ガソリンサロゲート反応機構

  SIP 革新的燃焼技術ガソリン燃焼チームの成果の一つである, ガソリンサロゲート詳細反応機構 および 簡略化反応機構 を公開いたします.   これらの反応機構は, 本プロジェクトで実験・検証に用いてきた, 5成分共通サロゲート燃料に対応するものであり, 実ガソリンの着火性・燃焼速度など の基礎燃焼特性を良好に再現することが確認されています.   これらの反応機構は本プロジェクトに参画する多くの大学の研究者の協力により, 個々の成分の基礎燃焼特性だけでなく, 混合物の燃焼特性に対する検証を行ったものであります.
  反応機構に改良の余地はまだあるものと思われますが, 一定の検証を完了いたしましたので, これらを公開し, 多くの利用と試験に供することで, さらなる改良へのご提言と示唆を頂きたいと考えております.
* 本研究は, 総合科学技術・イノベーション会議の SIP (戦略的イノベーション創造プログラム)「革新的燃焼技術」 (管理法人 : JST) によって実施されました.
2017年5月 (rev.1) および 2019年1月 (rev.2)
SIP革新的燃焼技術ガソリン燃焼チーム
広島大学 三好明
 本反応機構を引用される場合は以下を引用して頂けますようお願いいたします.
(詳細反応機構)
[1] 三好 明・酒井 康行, ガソリンサロゲート詳細反応機構の構築, 自動車技術会論文集, 48 (5), 1021–1026 (2017) #20174744.
[2] 三好 明・酒井 康行, ガソリンサロゲート詳細反応機構の構築, 自動車技術会2017年春季大会学術講演会講演予稿集, 講演#311, 論文#20175311, 2017年5月24日〜5月26日, 横浜.
(簡略化反応機構)
[1] 酒井 康行・三好 明, ガソリンサロゲート燃料簡略反応機構の構築, 第28回内燃機関シンポジウム, 講演#59, 論文#20178019, 2017年12月6日〜12月8日, 福岡.
[2] 酒井 康行・長谷川恵三・三好 明, 含酸素燃料を含むガソリンサロゲート燃料簡略反応機構の構築, 第29回内燃機関シンポジウム, 講演#34, 論文#20183155, 2018年11月26日〜11月28日, 京都.

反応機構

圧縮ファイル (.zip) をダウンロードして解凍して下さい.  内容は以下の通りです.
5成分サロゲート 3成分 (TRF) 2成分 (PRF)
詳細反応機構 rev. 2.01
sipgd201.zip
SIP-Gd201-s5_*.txt SIP-Gd201-s3_*.txt SIP-Gd201-s2_*.txt
with_nox \
  SIP-Gd201nx-s5_*.txt
with_nox \
  SIP-Gd201nx-s3_*.txt
with_nox \
  SIP-Gd201nx-s2_*.txt
NOx 生成機構を
含むバージョン
簡略化機構 rev. 2.0
sipgr200.zip
SIP-Gr2.0-s5_*.txt SIP-Gr2.0-s3_*.txt SIP-Gr2.0-s2_*.txt
with_nox \
  SIP-Gr2.0-s5nox_*.txt
with_nox \
  SIP-Gr2.0-s3nox_*.txt
with_nox \
  SIP-Gr2.0-s3nox_*.txt
NOx 生成機構を
含むバージョン
  • *_chem.txt または *_mech.txt ... 反応機構 (*_chem.txt は熱力学データも含みます)
  • *_therm.txt ... 熱力学データ
  • *_tran.txt または *_trn.txt ... 輸送係数用データ
  • *_spc.txt は化学種の分類コード表 (参照データ).
  • 3成分と2成分の反応機構は5成分サロゲート反応機構のサブセットです.
(詳細反応機構 rev. 2.01) – rev. 2.0 からの変更点 (26-Apr-2019)
  • 非ASCII文字の削除と SMILES 表記の修正.
(詳細反応機構 rev. 2) – rev. 1 からの変更点 (25-Jan-2019)
  • 層流燃焼速度の再現性の改善.
  • エタノール酸化反応機構の改定.
  • ETBE 反応機構の修正 (盲腸種の削除).
  • NOx 反応機構の追加.
(簡略化反応機構 rev. 2) – rev. 1 からの変更点 (25-Jan-2019)
  • 過濃トルエン混合気の層流燃焼速度の改善.
  • アルカン冷炎の位置と発熱量の再現性向上.
  • 混合燃料の中間種交互反応の改定.
  • エタノールと ETBE 酸化反応への対応.
  • NOx 生成反応の追加.

補助データ

サロゲート燃料の組成 (モル分率, Chemkin-CSV 形式)
組成データ
compos.zip
compos_s5r.csv
compos_s5h.csv
compos_s3r.csv
compos_prf000.csv
compos_prf060.csv
compos_prf080.csv
compos_prf090.csv
compos_prf100.csv

旧バージョンのアーカイブ

詳細反応機構 5成分サロゲート 3成分 (TRF) 2成分 (PRF)
詳細 rev. 2.0   sipgd200.zip (旧版) SIP-Gd2_s5_*.txt
with_nox\SIP-Gd2nx_s5_*.txt
SIP-Gd2-s3_*.txt
with_nox\SIP-Gd2nx_s3_*.txt
SIP-Gd2-s2_*.txt
with_nox\SIP-Gd2nx_s2_*.txt
詳細 rev. 1.02   sipgd102.zip (旧版) SIP-Gd102_*.txt SIP-Gd102-s3_*.txt SIP-Gd102-s2_*.txt
詳細 rev. 1.01   sipgd101.zip (旧版) SIP-Gd101_*.txt SIP-Gd101-s3_*.txt SIP-Gd101-s2_*.txt
詳細 rev. 1.0   sipgd100.zip (旧版) SIP-Gd1_*.txt SIP-Gd1-s3_*.txt SIP-Gd1-s2_*.txt
  • *_spc_smiles.csv は化学種の SMILES データ (参照データ).
簡略化反応機構 5成分サロゲート 3成分 (TRF) 2成分 (PRF)
簡略化機構 rev. 1.0   sipgr100.zip (旧版) SIP-Gr1_*.txt SIP-Gr1-s3_*.txt SIP-Gr1-s2_*.txt
(詳細反応機構 rev. 1.02) – rev. 1.01 からの変更点 (25-Dec-2017)
  • 5 成分サロゲート反応機構: 不適切な生成物を修正しました (iC4H7a+O2=C3H5CHOa+OH).
  • 2/3 成分 (PRF/TRF): 不適切な生成物を修正し (C3H5CHOa+X=OCCC2H5b+HX, X=H,OH,HO2 & CH3OO), 化学種 C3H5COa を削除しました.  いずれの修正によっても, 計算結果には有意な影響は見られていません.
(詳細反応機構 rev. 1.01) – rev. 1.0 からの変更点 (27-Sep/23-Nov-2017)
  • 重複した化学種を統合し ("C4H7O2e", "COCOM2""C4H7O2e"), 重複により盲腸種となっていた化学種を除去しました ("C5H6O3a", "C5H6O3b").
    この変更は 5 成分サロゲート反応機構のみに関係し, 計算結果には有意な影響は見られていません.
  • SMILES データを反応機構の熱力学データ中に取り込みました.  Chemkin-Pro では Mechanism Veiwer 上で SMILES が表示されます.
  • 化学種 CH2 の SMILES 表記を [3CH2] に変更しました.  これにより Mechanism Reduction (Reaction Workbench) の SMILES error が回避され Isomer Lumping オプションが有効になります (23-Nov-2017).