純回転遷移の選択則は遷移双極子モーメントが 0 でない回転量子数の組み合わせ
として導かれる. ここでは一次元回転の波動関数を用いて
遷移双極子モーメントを計算する過程を模式的に示している.
J = 1 ↔ 0 の遷移は実数部が 0 でないので許容遷移である.
回転波動関数の虚数部は縮退した波動関数を数学的に取り扱うための便法であって,
実部・虚部のいずれかが 0 でない遷移は許容になる.
J = 2 ↔ 0 の遷移は実部・虚部ともに0であって禁制である.
二次元回転子の場合は波動関数のいずれかが μx,
μy, μz のいずれかに対して 0
でない遷移双極子モーメントを持てば, その遷移は許容である.
