- アトキンス 物理化学 8 版 17·1 (p. 631~) [6 版 20·1 (p. 645~)]
概要
統計熱力学は、内部エネルギーなどの熱力学関数に、
分子運動に基づく明解な物理的意味を与える。
本演習では、分子の並進運動と回転運動に由来する内部エネルギーと熱容量が
極めて簡単な式で与えられることを示し、
さらに具体例について振動運動の寄与を計算する。
今日、分子分光学の情報から計算された 「分光学的エントロピー」 は、
熱測定による 「測熱的エントロピー」 の精度を凌ぐため、
熱力学データベースは分子分光学と統計熱力学によって構築されていると
言っても過言ではない。
発展課題では、エントロピーが分子の分光学的情報から
容易に高い精度で計算できることを見てみる。